エイジングを加速させる敵

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エイジングに対抗するためには、老化の正体を知らなければなりません。

老化の正体を理解するためには、老化を加速する敵を知ることが大切です。

 

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ヒトは60兆個の細胞と、これらの細胞が日々作っては新しく修復している細胞外マトリックスからできています。マトリックスとは聞きなれない言葉かもしれませんが、例えば、皮膚のコラーゲンや、硬いカルシウム化合物である骨もこれに含まれます。つまり、細胞が作り上げる足場のようなものです。
コラーゲンなどのタンパク質や、細胞そのものも、遺伝子に書き込まれたヒトの設計図をもとに作られます。設計図が正確でないと、例えばダメージを受けた皮膚を修復しようとしても、まともなコラーゲンができないことになります。それは、皮膚などのマトリックスが衰えていくことを意味します。

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お分かりのように、老化が目に見えて進行するのです。
まず守るべきは遺伝子なのです。
ヒトの遺伝子はゲノムと呼ばれ、DNAでできています。

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では何がヒトのDNAを傷つけるのでしょう。
老化に対抗する上で、これらが最強の敵になるでしょう。その中でも代表的な二つを挙げてみましょう。

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(1)    紫外線やエックス線などの放射線。
紫外線はご存知のように皮膚にシミを作ったり、時には皮膚がんを引き起こしたりします。紫外線によるDNAの傷は主にチミンという暗号を狂わせます。ヒトはもともとこの傷を取り除く酵素を持っていますが、その酵素が働かない遺伝病では、皮膚がんが多発したり、早く老化したりすることが知られています。

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(2)    活性酸素
活性酸素はわれわれが呼吸するO2がより化学反応しやすくなった状態を指します。我々が日常的に呼吸する酸素の2%から数%が活性酸素になると言われています。活性酸素によってDNAが攻撃されると、グアニンという暗号を狂わせます。8ヒドロキシグアニンという突然変異物質ができてしまうのです。これを阻止するための酵素をわれわれヒトは何重にも用意していて、酸化されたDNAによって、遺伝子の情報が狂わないように備えています。

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それでも、8ヒドロキシグアニンはある程度はできてしまいます。我々人類が活性酸素によるDNA損傷を完全には消去できない証拠でしょう。ということは…、ヒトの寿命と老化を決めいている主役の一つが、この8ヒドロキシグアニンかもしれないのです。

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DNAの敵として挙げたこの二つを避けるだけでも、抗老化への道を確実に進むことができます。
過剰な紫外線を避けること。レジャーで海や山に出ることは、元来ヒトという生命体の活動範囲を考えると不自然なことではなく、むしろある程度は必要でしょう。しかし、年々強力になっているとも言われる紫外線を日常的に過剰に浴びないようにすることは重要でしょう。

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活性酸素については、過剰な代謝や、ストレス、タバコ、自己免疫疾患を含むあらゆる疾病で過剰に作られることが知られています。まずは生活習慣の中で、活性酸素を増やさないようにすることが大切でしょう。このことは、活性酸素や、他のBOXで紹介しましょう。

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かつて秦の始皇帝は、不老不死のクスリを食に求め、あるいは東方の島おそらくこの日本に求めたと言います。その願いは虚しく50歳で死亡しました。
時の権力者ですから、当然酒池肉林は当たり前で、栄養状態が過剰でかつ、運動不足であったことは想像に難くありまえん。

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現在の医学では、老化を加速する敵の筆頭として、過剰な栄養が挙げられます。
証拠は単純なところにあります。サルやマウスなどの実験動物は、カロリーを制限するだけで健康寿命を延ばせるのです。
つまり楽しい食生活はストレスを軽減する意味で非常に重要ですが、同時に代謝を適正化し、いわゆるメタボリックなストレスがかからないようにすることが大切です。
代謝が適正化されなければ、エネルギー装置であるミトコンドリアでエネルギー代謝の収支バランスが崩れ、活性酸素が過剰に作られてしまうと考えられています。

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すると最終的にはDNAが傷つけられ、またその傷が修復されにくい、つまり圧倒的な老化へと傾くと考えられています。